精巧に造られたバーチャル世界は、現実と何ら変わらない

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精巧に造られたバーチャル世界は、現実と何ら変わらない”

 

先日、『地球は「宇宙人がつくる動物園」であり、世界はシミュレーションなのかもしれない』というワイヤードの記事を見て、少し考えたこと。

内容はこの世界がバーチャル世界であるというものだが、そのバーチャル世界の定義は起業家や学者の間では異なる印象を受けた。例えば、イーロンマスクはこの世界はバーチャル世界の確率が高いと言っているが、その意味はスマホやPCなどを通して行うゲームなどが現実と区別がつかなくなるため、というものである。

ある学者によれば、それと同じようなことを高度な知的生命体が行ったのでは、という論考である。

地球は、宇宙人がつくった動物園なのかもしれない」。6月にスペインで行われたイヴェントにて、天文物理学者ニール・ドグラース・タイソンはそう語った。一方、起業家のイーロン・マスクは「わたしたちが生きている世界はシミュレーションかもしれない」という考えについて話している。

「人類が宇宙人と遭遇する日を、わたしは恐れています」とタイソン博士は言う。「わたしは彼らに、わたしたちが何も知らず、幸せに過ごしていける『動物園』をつくるだけにしてほしいと願っています。その動物園のことを、宇宙人たちは『地球』と呼んでいるのかもしれませんね」

 

人類が生命を創れるようになり、現実世界と変わらないバーチャル世界を創れるようになれば、同じ”実験”をするだろう。まるで、人間が今の世界でマウス実験を行うかのように。単にそのテクノロジーとスケールの違い。すべての謎は時間が解決してくれる。

その第一実験が「PC、スマホ」。ただ、スクリーンというUIに制約されていることが難点。第二実験が「AR,VR,MR」。スクリーンというUIに制約はないが、人の身体という根本的な物理制約は残る。第三実験が「人とロボットとの融合体」。もはや身体は何かわからない。

第三のレベルまでくれば、人間に残るのは「体験に紐付いた記憶」のみ。その体験とは現実世界での経験であり、バーチャル上でのものでもある。そこに差異はなくなっていく。

その次の次の次くらいの段階になり、トータルリコールのように記憶さえも操作できるようになれば、その記憶操作された生命体を新たな惑星(地球のような動物園)に置いて、最初の段階と時代のポイントごとにちょこちょこ介入して、技術を小出しで教えていけば、勝手に文明は出来てくる。

とりあえず、文明は出来たと。だけど、こいつら争いあってて何やってんの?折角こっちは実験してんのにっていう状態になり、洪水でも起こして一回掃除(リセット)するか!ってなったのが聖書の話。

だから、この宇宙は知的生命体による実験の繰り返しなんじゃないかと思ってる。人類も時間が経って、テクノロジーと人間性のような何かが成熟すれば、同じ道を辿ると思うけどなー。

なぜ実験を繰り返すかといえば、生命体は進化し続けようとするプログラムをされているから。そこに後退という手段はなく、あるのは設計者(がいれば)か、自らによる”リセット”だけなのだろう。

その進化を早めようとしているのがイーロンマスクを始めとする起業家であり、現状維持、もしくは後退させようとしているのが権力を持つ者たち。ただ、構造的にはお金という権力を持つ者から、持たざる起業家へ支援するという構図のためなかなか、革新には至りづらい。

だが、ここ数年でブロックチェーンを使った暗号通貨、クラウドファンディングなどによる個人からのお金の流れが、この革新を早める速度に影響を与えていることは間違いない。ゆえに、個人が力を持つ時代とも言われているのだろう。

 

参考

http://wired.jp/2016/07/02/earth-zoo/

https://twitter.com/sam000urai

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