金融の歴史を紐解く Vol.1

Pocket

久しぶりのブログ更新となる。

最近、AmazonのAudibleを始めた。いま2ヶ月位試しているが、いまいち本当に知りたい箇所に辿り着くのが難しく、また本を音声で聞くということにどうしても慣れない。頭に残らない。頭に残らないので深い理解に繋がらない。これは完全に向き不向きの問題であるが、自分は物事をイメージとして記憶する特徴があるので、読書体験をその情景と一緒に記憶していることが多いので、音声だと基本的にながら作業になり記憶として残っていないのだろう。音声で聞くとなると物語形式のものが最適だと思う。「世界のエリートがやっている最高の休息法」という本は物語形式でマインドフルネスの方法について書かれた本だが、これはとてもAudibleに適していた。

さて、今回の本題にうつりたい。金融の歴史である。 いま世界はコロナショックに見舞われ、世界経済も激動している。どの情報が正しくて、これからどうなるのか、金融や経済のことを学ぶのは本当に複雑で先読みしづらい。まずは原点から学んでいくことが重要であり、その後ポイントなるキーワードを見ていきたい。

人類繁栄の原点

原点、まずは人類繁栄の原点から。ユヴァル・ノア・ハラリ著の「サピエンス全史」によれば、ホモサピエンス(後述人々と記載)がこれまで生き残り繁栄してきたのは、①認知革命、②農業革命、③科学革命 の3つの革命によるものと。人々の暮らし方が狩猟から農耕へと変化した現象、それが農業革命 である。

本書とは異なる話の展開になるが、この農業革命により人々は干ばつなどに備え作物を蓄えることになる。つまりは”余剰(富)”が生まれた。そしてその「余剰を生産する者」と「余剰を管理する者」が生まれ階級社会となった。誰がどの程度余剰を所有しているかを記録するために”文字”が発達し、その記録を保証する機関として国家や聖職者などからの”借用書”が生まれた。借用書はお金としての側面もあるわけなので、こうして”貨幣”が生まれた。

金融とは

次に金融とはなにか。wikipediaによれば、

金融(きんゆう、英: finance)とは、一般に、資金余剰者から資金不足者へ資金を融通することをいう。しかし、歴史に残る金融は合理化の手段である。したがって合理的に解釈すれば、ここにいう「不足」とは絶対量のそれではなく、単純に資金需要を指すことになる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E8%9E%8D

農耕によって生まれた余剰を余剰のある者→余剰のない者へと融通することを金融という。

さて、金融の歴史を見ていく中でいくつかの関連するキーワードを見ていきたい。

  

金融の歴史におけるキーワード

  • 通貨の歴史
  • ゴールドスミスノート
  • 信用創造
  • 預金準備率=支払準備率
  • ブレインウッズ協定
  • ニクソンショック
  • プラザ合意
  • BIS規制
  • バブル崩壊
  • マネタリーベース
  • マネタリーストック
  • 1929年金融危機
  • 中央銀行FRBの設立背景
  • リーマンショック

今回、VOL.1では通貨の歴史、ゴールドスミスノート、信用創造、預金準備率=支払準備率について書いていく。

  

通貨の歴史

通貨(紙幣、貨幣)の歴史を振り返るにあたって、まずは通貨の定義から見ていきたい。通貨の機能には、①支払い、②価値の尺度、③蓄蔵、④交換手段があり、いずれか1つに使われていれば通貨と見なせる。Wikipediaによれば、

現在知られている最古の金属貨幣は紀元前4300年頃の銀リングであるハル、硬貨は紀元前7世紀にリュディアで作られたエレクトロン貨、最古の紙幣は北宋の政府紙幣として流通した交子とされる。特定の素材の価値で国家の貨幣を裏付ける制度として本位制があり、金本位制、銀本位制、金銀複本位制などがある。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%A8%E5%B9%A3%E5%8F%B2

  

ゴールドスミスノート

遡ること、16世紀後半~17世紀初頭にかけてのロンドン。当時のイギリスは貿易によって世界中から決済通貨である金が集まっていた。それらの金を金細工職人であるゴールドスミスが預かり、金を預かった証拠に「預り証」を発行し、管理していた。 当時金を預ける人は資産家が多く、金を毎回全て引き出す者などおらず、預り証の名義書き換えを依頼する紙、「金匠宛手形」を発行し、この手形(小切手の原型)で買い物をしたりするようになる。「金匠宛手形」は持っていけばいつでも金と交換ができるので、金と同等の決済手段として扱われるようになる。1割くらいしか引き出されず、そこに目をつけてゴールドスミスは自ら金と同等の価値がある「金匠手形」を発行し、流通させるようになる。この 「金匠手形」 のことをゴールドスミスノートといい、現代にも繋がる銀行券の始まりだ。そして、これらの行為のことを次に紹介する”信用創造”という。

bbc.co.uk/ahistoryoftheworld/objects/ro7v-77lSXeY97Q-w3j9wQ

  

信用創造( 信用创造,Money creation  )

信用創造とは、銀行が貸し出しを繰り返して預金通貨を生み出す行為である。仮にAさんが銀行に100万を預ければ銀行はその90%の90万円をBさんに貸し出すことができる。そして、Bさんが銀行に預ければ銀行は次はCさんに81万円を貸し出す。この繰り返しで銀行の預金通貨は増大していく。この一連のお金を作り出す行為を信用創造という。 元々は金本位制度により通貨の量は限られていたが金本位制度が廃止されてからは世の中のお金は増え続けている。 ここで疑問が出てくる。信用創造でお金はどこまで増大するか?無限に繰り返せるなら無限にお金が生まれることになる。そこで政府が作ったのが預金準備率制度だ。

  

預金準備率=支払準備率(存款准备金率、Reserve requirement  )

民間銀行にある預金総額の○%を日銀( 日本であれば日本の中央銀行である日銀)に預けてくださいという制度だ。 預金準備率、支払準備率は同義でありここでは預金準備率に統一する。日本では、1957年に施行された「準備預金制度に関する法律」に基づき、金融機関に対して保有する預金の一定割合以上の金額を一定期間の間に日本銀行の当座預金に預け入れることを義務づけることが制度化された。現在の法定準備率は0.05〜1.3%である。この準備率は日銀の金融政策決定会合で決まる。この中央銀行が操作すること預金準備率操作という。

預金準備率が引き上げられれば(例えば1%→1.5%になる)、民間銀行は日銀に預けている残高を増やす必要があり、企業に融資していたお金を引き上げ(貸し剥がし)日銀に預けないといけない。預金準備率が引き下げられれば(1%→0.5%)、その逆で預ける金額を減らせるので、その分企業などへの融資に使える金額は増える。

盛り込みすぎると情報量が膨大になってしまうのでいくつかの回に分けたい。

参考

準備預金制度とは何ですか? 超過準備とは何ですか?https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/seisaku/b33.htm/

関連記事

Pocket

最近の投稿

広告

最近の投稿

Be First to Comment

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA