”あなたの世界観は?”

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質問力は大切だ。

質問によって人間を測ることができる、とも言われてるくらい。自分も質問する時はなるべく、その人が質問されたことがないであろうことを質問するように心掛けている。
 
遡ること1年半前。
私がレストランで働いてた時、ある社長婦人に聞かれたことがあった。
 
「いまの20代の子の世界観って、どんなもの?」
 
突発的な質問だった。と同時に、今でも鮮明に覚えてるくらいインパクトのあった質問だ。
 
その時はとっさに答えることができずに、そのまま会話は過ぎ去っていったと思う。
 
“自分の世界観とはなんだろうか?”
そう自問したのを覚えている。
 
言葉を知ると、まずはその定義から知りたくなるものである。
 
世界観 Wikipedia

世界を全体として意味づける見方のことである。人生観より広い範囲を包含する。単なる知的な理解にとどまりはせず、より情意的な評価を含むものである。情意的な面、主体的な契機が重要視される

 

その後もしばらくはこの質問がグルグルと回ったのであった。
 
その答えはさておき、ここ数ヶ月、高校生に会うとよく聞くのがSNSの利用状況について。
 
先日もスタバで隣にいたピチピチJKに幸之助スタンス(松下幸之助は素直さで有名。従業員にも意見を聞いてまわったという逸話から命名)でSNSの利用状況から、流行り、夢など色々と聞いてみた。

[全てが師匠(蟻からも学ぶ姿勢が大切)だという考えがここで生きてくる]
 
映画監督を目指し、毎週映画館に通っているという高1の彼女に映画「Her」についての意見を聞いてみた。
 
「うーん、まずキャストが最高ね。ーにーにーまででてるのよ。」
 
「あとここ最近、こうなんか悪い未来ばかりを思わせる映画ばかりだったけど、Herはとても明るい内容だからとても良かったわ。」(ちなみにこんな喋り方じゃない。タメ語だが。)
 
「それにファッション性もすごく良かった!最近って80年代のファッションの再来って言われてるじゃない?(いやいや知らないよ!と心で思う)まさにその80年代のファッションを取り入れてたわよね。例えば、主人公の細みのスキニーパンツやカラフルなシャツなんかそう。もう最高」
 
なんてカッコイイんだ!!!
高1で夢を語り、映画評論を自信満々に語る。視点も面白い!
凄い!これがいまの若者か!!!!
 
そこからは彼女のおすすめ映画などひたすら教えてもらいましたとさ。
 
話は逸れたが、彼女もそうだったけれども、いまの若者はFacebookを利用していない。
 
高校生を中心に数人にインタビューした結果、8割以上がFacebookに登録すらしていないor登録だけはしているがなにもしていないという意見だった。その代わりにTwitterを利用している。
  
実際に私の友人の投稿やアクティブ率を見てみると、20代後半、30−50代が占めている。同世代もめっきり少なくなった。90%以上(肌感覚)がTwitterまたはInstagramに流れてる。特にここ1年、身近でInstagramの使用率の伸びは凄い。投稿もマメだ。

逆にFacebookを使用している人はどういう属性だろうか?
つまるとこ、「発信する必要性のある人」、「発言の自由性の高い人」だと思われる。となると、フリーランスや起業家、個人事業主などに偏るのもわかる。(もちろん、私の周りがそうなだけかもしれないが)
 
ところで、”流行”は若者からつくられると思ってる。(バズるのはいつも若者から)スナップチャットしかり、MixChannel、mixiなど。Facebookも始めは大学生から広がった。若者は流行らせるのが上手い。というか、その流行りに容易に乗りやすいとも言える。例えば、よくシェアされているダンスや音楽に合わせた振り付けなど。
 
簡単にいえば、Facebookはおじさん化してきている。
そして若者から流行はつくられるが、若者の利用率は低い。
 
ここに矛盾があるのだ。
 
同じことがmixiにも見られた。
つまり、SNSは総じて、若者→おじさんのコミュニティへと変わっていく。この現象を『SNSの高齢化』とでも名付けよう。
 
ならば、いまの若者の流行りはなんだろうか?
Facebookの代わりとして、なにを使っているのか?
そもそもFacebookのようなSNSは必要ないのか?
プロファイルをネット上に作っておくことは客観的な信用補完のための有効的な手段だと思うのだが、若者は何でその役割をつくっている?
 
そう思ってSNSの利用状況を聞いているのだ。
 
しかしながら今更、若者がFacebookを新しく始めるというのはあまり考えにくい。(より新しいものを好むため)ならば、その代わりのWebサービスはなんなのだろうか?
 
ここに大きなチャンスがあるように思える。
若者は新しいものが好きだ。高齢化になったFacebookを使わず、オンライン名刺のような役割も持つツールをなにで補うのか?シンプルに若者向けのFacebookのようなSNSのようなサービスが流行るのでは?と個人的には思っている。
 
そんなことはさておき、高校生をはじめ、いまの若者、小中の年の子はなににハマり、どんな未来を見ているのだろうか?そこに答えがあるような。
 
いまの小中高生はなにを考えている?
世界がどう見えているのか?
世界をどう見ているのか?
 
小中高生と会った時には是非とも聞きたい。
  
 

「あなたの世界観は?」 

 

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