目次
第1章 選挙の重さ
第2章 政治不在の国・日本
第3章 「お上意識」からの脱却
第4章 リーダーの条件
第5章 二十一世紀、日本の外交
第6章 日本復活は教育から
印象に残ったこと
感想
私にはどうも、小沢さん自身の”おれだおれだ感”が満載だな、と感じました。
というのも、1章では地を這うような地道な選挙活動が政治家として最も大切だと述べ(実際に小沢さんは若い頃に地を這うような選挙活動を行い、これまで選挙区である岩手県第4区ではいつも当選している)、また、ある章ではリーダーとして、政治家として大成するには様々な経験をしておくべきだと述べ、自身が党を多数渡り歩いていることも間接的にそれが真のリーダーだと言わんばかりの論調でしたからです。
私自身ちょっと穿った見方をしているのもあるんですが(笑)、全体としては自分(小沢さん)を広く世間に認めさせるための内容という印象です。
といっても、もちろんそれだけではなく、教育論などは面白かったです。特に、「教育の根本的な問題は最終責任が決まっていないことだ」と教育の問題について言及した話はなるほど!と思いました。
最終的に結局、言わんとすることは
福沢諭吉の「学問のすすめ 現代語訳 (ちくま新書)」 にもあるように
国と国とは同等なれども、国中の人民に独立の気力なきときは一国独立の権義を伸ぶること能(あた)わず。
という個人の独立こそが国家を独立させるという考えであり
かのジョン・F・ケネディ大統領が言った
同胞であるアメリカ市民の皆さん、国があなたのために何をしてくれるかではなく、あなたが国のために何ができるかを考えようではありませんか。
という国民一人一人がなにができるかを問うべきだという考えであり、
つまりは、小沢さんが福沢諭吉を尊敬している点(本中でも述べている)から考えても、国民一人一人が自分の意志を持つことが大切だということをこの本では最も強調して言いたいんだろうなと。
とまぁ知ったような感じで言ってますが、小沢さんのことはこの一冊とちょっとした情報でしか知らないので、「日本改造計画」 (こちらは政治理念が凝縮されているとのこと)も読んで、さらに理解を深めたいと思います。
では。
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