「宇宙はなぜこのような宇宙なのかー人間原理と宇宙論ー」を読んで

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宇宙はなぜこのような宇宙なのか――人間原理と宇宙論

とても良かったです!!ぜひ読むべし!

というのがシンプルな一言の感想です。(宇宙に興味があるなら、、)

そもそもこの本を選んだのは、なんといっても著者!

かの有名翻訳家である青木薫さん。科学の著書を中心に翻訳活動をされている方で、彼女の翻訳した本はどれも面白いことで有名です。

そんな方が、これまで「フェルマーの最終定理 (新潮文庫)」「完全なる証明―100万ドルを拒否した天才数学者 (文春文庫)」 などの有名著書を始め、数多くの翻訳活動の中で培ってきた知識が集積された一冊。さらにこの本の完成には約10年を費やしたという事実には驚きを隠せないが、それだけ凝縮された内容であった。

 

そもそも人間原理って?

人間原理とは宇宙進化論においてアメリカの物理学者ディッケ(Robert Henry Dicke 1916-1997)が提唱した基本原理。宇宙と人間存在の間には一定の関係があるとする原理のこと。わかりやすくいえば、「私たちがこの世界(宇宙)に存在するためには、私たちの世界(宇宙)はこのような世界(宇宙)でなければならない」という、人間を中心にした考え方である。故にとんでもない考えだ!と当時から危険視されていた。

タイトルにもある「人間原理」という考え方がまた面白く、冒頭はその「人間原理」というとんでもない考え方があるという紹介から始まり、宇宙研究の歴史を物理学者、科学者たちが「人間原理」を用いながら、いかに現代の宇宙へと導いていったかという内容が事細かく書かれています。時系列に沿って書かれているので、とても理解しやすく、スッと内容が入ってきやすかったです。ただ、中には物理学はもちろん、数学、哲学、幾科学、宗教学などについても合わせて述べているため、整理しながら読まないと理解しずらい部分もありました。(私は少なくともそうでした。。笑)

 

印象に残ったことーメモー

 ・アインシュタインはやはり、天才だった!

・「宇宙論は環境科学になった」という言葉になるほど!と。

・コペルニクスは思わぬ活躍をした

・最古の学問は天文学である

 →天文学から現代の暦、干支、時間が決められたという事実。

・ヒッグス粒子も理解できた

・「わたしの上なる星空と、わたしの内なる道徳法則」 文豪ゲーテの言葉

 →科学は前者、哲学が後者。つまり、科学と哲学が扱う対象は別だということ。

・科学は常に”神”と対峙してきた。

 →神の介入があってこの世界があるという議論が度々繰り返さてれてきた。

・宇宙モデルの変遷(銀河発見→宇宙発見→多宇宙発見!)を知れた

 →現代は二つの宇宙の姿があるという結論に至っている。

 ・アインシュタインの導入したλ(ラムダ)定数の面白さ

・真空にも粒子は存在する

などなど、挙げ出したらキリがないですが、初めて知ることがたくさんありとても面白かったです。

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感想

物理学者や科学者ではなく、青木さんが翻訳家という客観的な立場だからこそ、ニュートラルな視点で言及することができているんだろうなと感じた。そのため考えにも偏りがなく、どの科学者、理論に対しても公平かつ冷静に判断しているため読者としても、良し悪しが区別しやすかったです。

宇宙に興味がある方なら絶対に読んでおいたほうがいい一冊です!宇宙に興味はなくても、宇宙を知ることは、地球、環境、物理、数学、人体、海など様々な学問、事象とつながっているので、知っておいて損はないと思います。

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